令和6(2024)年度助成金活動報告

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北アルプス、雲ノ平山荘での滞在制作に関する作品の発表(個展開催)

活動名称
北アルプス、雲ノ平山荘での滞在制作に関する作品の発表(個展開催)
氏名
小林茂太
実施年度
2025年

助成を受けた活動の成果

【概要・目的】

2022年に開催された雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンスプログラム2022にて制作した作品を再構築するため、2024年に改めて雲/平山荘にて滞在制作した作品の成果発表のための展覧会を開催する。


【スケジュール】

2024/9/1作品、および作品集の制作開始、また展覧会会場の選定
2024/10/15 展覧会会場の決定、先方とのスケジュール調整
2024/11/15作品集が完成
2024/12/31 展示予定作品の完成
2025/2/1 展覧会開始
2025/2/28 展覧会終了


【発表方法】

展覧会の開催、および、作品集の制作


【今後の展望】

・国内における美術館での展覧会の開催(個展とグループ展)
・海外での滞在制作、および、美術館での展覧会の開催(個展とグループ展)
・学術分野と協働での制作活動


【その他(応募動機、自己PRなど)】

2017年から作家活動を始め、幸いにも企画展での個展やグループ展のお誘いを頂き、いくつかの展覧会に参加させて頂きました。申請書にも書かせて頂きましたが、自ら主催する展覧会としましては、今回が初めてとなるため、公益財団法人川嶋みらい文化芸術財団様の助成金制度に応募させて頂きました。
この作品を助成金を得てまで発表したいと思った理由は、北アルプスにある雲/平山荘での二度にわたる滞在制作がきっかけでした。北アルプスの最奥にあるこの地での制作は、日常生活とは物理的に距離をおくからこそ、日常で起こる出来事を捉え直す機会となりました。当たり前と思っていた物事の違った側面が垣間見えた時、新たな価値観に気づきますが、その価値観は、その瞬間に生まれたのではなく元々あったものであるのに、そのこと自体に気づいていなかっただけである、ということを強く感じました。それは、そのまま作品制作に反映され、この作品や今後の作家活動の核となる気づきとなりました。
日常と離れた自然の中で制作した作品であるからこそ、都市にこの作品を置くことで生まれる反応にも興味があり、多くの方々とこの気づきを共有したいと思っています。この気づきは少なからず今の時代に必要な視点でもあるように感じています。
展覧会の開催には、どうしても大きな予算を必要としてしまうため、こちらの助成制度に申請をさせて頂きました。申請すること自体も初めてではあり、至らない点もあるかと思いますが、何卒、よろしくお願い致します。


作品-01
作品-02
作品-03

cairn (2020)
2018年に、自身の生活環境の変化をきっかけに、アイスランドのロングトレイルや街を歩いた時に撮り溜めた写真を束ねた写真集。cairn(ケルン)とは、山道の脇に重ねられた積み石のことを指す。圧倒的な疲労感から写真を撮ることに対しての意識は薄れていきつつも、そこに居たという存在証明のようにシャッターを押すという行為は、登山などで石を積み重ねる行為と重なる。また、それを紙の束としてまとめた本自体がcairnそのものであることに気づき、books Cairnという活動に繋がっていく。

2020年4月3日 初版発行
発行 自費出版
ブックデザイン 宮添浩司
印刷、製本 inuunig
A5変形 並製本
150mmx220mm ソフトカバー
192ページ

全ての作品は下記のPDFからご覧いただけます。

小林茂太作品