令和4(2022)年度助成金活動報告
アーティストインレジデンス@函館西部地区
- 活動名称
- アーティストインレジデンス@函館西部地区
- 氏名
- 黒川隆介
- 名称
- アーティストインレジデンス@函館西部地区
- 実施年度
- 2023年
助成を受けた活動の成果
まず活動を継続としていく覚悟を持つ意味も含めて、拠点として家を函館に借りました。築
年数不明(およそ5,60年)の木造物件ですが、東京での家賃を支払いながらのことを考慮し
低コストのこちらに決めました。
契約後に現地の大工に物件を見てもらったところ、修繕しないと居住が不可能なことが発
覚。
歩いているだけで抜けそうな床、水漏れにより腐敗が進んでいるシャワー室、隙間風の入る
窓、多々直すところが出てきてしまったため、現地の大工、内装屋協力のもと修繕すること
になりました。
その際の費用を助成金で負担することができました。また、大家さんが自分達の函館での活
動の思いに賛同してくださったことも追い風となり、全体で30万8千円かかった修繕費の半
分の負担を大家さんが申し出てくれました。
こちらの助成のおかげで拠点としての家を活用できる運びとなり、継続しての東京と函館の
往来が可能になりました。
また、こちらの家にはANAによるアートプログラムの際に展示した作品を一時収納したり
と、自分以外の東京から函館におとずれた作家にも機能しています。
また、個人としての函館を題材にした作品制作とは別に、函館の街を車やバイク以外の速度
で見てもらうことが函館の街にとって必要だという着想からレンタサイクル企画に着手しま
した。
車社会がベースにある函館をいま改めて徒歩や自転車で移動することで、いつもとは違う"速
度"で函館を発見する。
従来の観光では訪れることのない場所へ自転車だからこそリーチでき、住民も見落としてい
る可能性に遭遇するかもしれない。といった理念のもと、函館市内の駐車場スペースをお借
りし、現在2台の自転車を設置しました。
そちらのスペース修繕費用、設置費用についてもこちらの助成金から負担できました。
当助成金によって東京との往来の出発点に立つことができたので、今後も函館に滞在しての
作品制作や、現地企業とのコピーライターとしてのコラボレーションを進めていく所存で
す。